分離発注でマイホーム
〜エコ住宅・省エネ住宅〜

オール電化の実際
-実践編-

目 次

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太陽光発電

 
 
 
 
 
 


 オール電化で一番気になるのが費用対効果でしょう。ガス併用とオール電化を比較して本当にお得なのはどっち?というのが最初の疑問だと思います。また、今まで使ったことのない オール電化機器であるエコキュートやIHクッキングヒーターを選ぶときのポイントなども気になると思います。エコキュートやIHクッキングヒーターの特性を踏まえ、 オール電化機器のメーカーや機種の比較を、利用者の視点からオール電化をレポートしたいと思います。

〓オール電化の費用対効果〓
 オール電化のコスト構造は、基本編でもお話しした通り、高い導入費用を、安いランニングコスト(光熱費)で回収し、回収後は壊れない限りは得し続けるというものです。 オール電化機器の耐用年数については色々な見方がありますが、10年とするのが妥当でしょう。ですので、高い機器の差額分を安い光熱費で10年間使った場合に元が取れるかどうかが オール電化の損益分岐のひとつの目安になります。
 それでは、オール電化にすると、どれだけランニングコスト(光熱費)が安くなるのでしょうか。オール電化の電気料金体系は、時間帯別に単価が異なりますので、電気の使い方によって大きく変わってきます。しかし、あまり極端な例を除いて、現在の光熱費からある程度シミュレーションすることができます。オール電化前後の光熱費シミュレーションは、電力会社やオール電化機器のメーカーのサイトでおこなうことができます。下記の表はパナソニックのサイトで、関東地方、都市ガス利用、灯油なしの条件で、オール電化前の電気代とガス代を変えてシミュレーションした結果を一覧表にしたものです。

オール電化の経済効果一覧表(月平均)
  オール電化前のガス代
3,000円 4,000円 5,000円 6,000円 7,000円 8,000円 9,000円
オール電化前の電気代 3,000円 1,855 2,647 3,415 4,184 4,977 5,720 6,488
4,000円 1,788 2,581 3,349 4,118 4,886 5,654 6,422
5,000円 1,823 2,615 3,384 4,152 4,920 5,688 6,456
6,000円 1,858 2,650 3,419 4,187 4,955 5,723 6,491
7,000円 1,893 2,685 3,454 4,222 4,990 5,758 6,527
8,000円 1,939 2,731 3,500 4,268 5,036 5,804 6,573
9,000円 2,021 2,814 3,582 4,350 5,118 5,887 6,655
10,000円 2,105 2,897 3,665 4,434 5,202 5,970 6,738
11,000円 2,188 2,979 3,748 4,516 5,285 6,053 6,821
12,000円 2,270 3,063 3,831 4,599 5,367 6,136 6,904
13,000円 2,353 3,146 3,914 4,682 5,450 6,218 6,987
14,000円 2,436 3,228 3,996 4,765 5,533 6,301 7,069
15,000円 2,519 3,311 4,079 4,848 5,616 6,384 7,152
               
  オール電化前のガス代  
10,000円 11,000円 12,000円 13,000円 14,000円 15,000円  
オール電化前の電気代 3,000円 7,257 8,025 8,793 9,559 10,322 11,085  
4,000円 7,190 7,959 8,727 9,492 10,255 11,018  
5,000円 7,225 7,993 8,761 9,528 10,290 11,053  
6,000円 7,260 8,028 8,796 9,563 10,326 11,088  
7,000円 7,295 8,063 8,831 9,598 10,361 11,123  
8,000円 7,341 8,109 8,877 9,643 10,406 11,169  
9,000円 7,423 8,192 8,960 9,726 10,488 11,251  
10,000円 7,506 8,275 9,043 9,808 10,572 11,335  
11,000円 7,589 8,357 9,126 9,891 10,654 11,418  
12,000円 7,672 8,440 9,209 9,974 10,737 11,500  
13,000円 7,755 8,523 9,291 10,057 10,820 11,583  
14,000円 7,838 8,606 9,374 10,140 10,902 11,665  
15,000円 7,921 8,689 9,457 10,222 10,986 11,749  
            単位:円  


 縦に月平均の電気代、横に月平均のガス代を表示していますので、現在の電気代とガス代のぶつかるところが、月平均の推定経済効果となります。ざっと眺めてみると、電気代が多い家庭よりも、ガス代が高い家庭の方がより オール電化による推定経済効果が高いのがわかります。
 我が家では、引っ越し前のマンションで、月平均の電気代が約7,000円、ガス代が約5,000円でしたので、この表からオール電化の推定経済効果は3,454円となります。実際には一昨年の実績で2,405円の経済効果でしたが、戸建へ引っ越しで、負荷が増えている分を考えると、妥当な結果だと思います。
 各家庭で電気、ガスの使用量はまちまちですので、まずは推定経済効果をシミュレーションしてください。 光熱費シミュレーション

次にオール電化にするための費用ですが、オール電化にするためにはエコキュートとIHクッキングヒーターの機器代金の他、工事費が必要になります。新築であれば工事費の負担は少なくて済みますが、リフォームの場合はケースバイケースです。ざっくりとした オール電化の相場は、全て込みで70万円〜95万円といったところです。選択した機器にもよりますが、100万円以上かかる場合は、他の業者 からも見積をとったほうが良いでしょう。

  定価 販売価
エコキュート 70〜90万円 30〜40万円
IHクッキングヒーター 20〜35万円 10〜15万円
工事費   30〜40万円
合計   70〜95万円


 これは、オール電化にするための費用ですので、もし、新築やガス機器が壊れての買い替えで、ガスを選択した場合はガス給湯器とガスコンロが必要になります。どちらが得か比較する場合、これらの費用も考慮しなければなりません。ものによってピンキリですが、ガスにした場合、工事費も含め、20万円程度と思われます。また、新築の場合で、ガス管の工事が必要な場合は、相当な費用が必要になる場合があります。我が家でもそうでしたが、ガス管工事のために別途30万円が必要で、これを考慮すると、経済性 の比較では圧倒的にオール電化が有利になります。

以上を踏まえ、オール電化とガスでどっちが得かを試算してみたいと思います。使うデータは現在の光熱費からシミュレーションした経済効果と、オール電化にするための費用(見積)です。下のグラフは、導入費用差(オール電化にするための費用−ガス機器の費用)と月平均の経済効果から回収までの年数を割り出したグラフです。

オール電化の損益分岐

仮にオール電化の光熱費シミュレーションの結果、月平均の経済効果が5,500円と出て、オール電化の見積が80万円だったとします。そうすると、導入費用差は60万円となり、60万円の線が5,500円になるところで回収年数を見ると、ちょうど10年になります。この条件だと10年で元がとれることになり、10年より前に壊れてしまったら オール電化が損、10年以上使えればオール電化が得ということになります。
 このグラフを見てわかる通り、オール電化の経済効果が高い家庭、つまりは元々の光熱費が多い家庭ほど有利になります。もし、オール電化による経済効果が7,000円以上ある家庭であれば、導入費用差が80万円でも10年で元をとることができ、逆に経済効果が4,000円以下の家庭では、導入費用差が40万円であっても10年で元をとることができません。皮肉にも節約している家庭ほどオール電化には向かないのです。  

ワットチェッカー      ワットチェッカー

●コンセントに差し込んで簡単&便利にボタン1つですぐ測定できます。
●電圧(V)、電流(A)、電力(W)、皮相電力(VA)、周波数(Hz)、力率(PF)、積算電力量(KWH)、積算時間(H)。
●液晶画面に数値で表示されひとめで測定できます。


 〓エコキュート選びのポイント〓

電気温水器・エコキュートとヒーター式電気温水器
  エコキュート選びの前に本当にエコキュートで良いかの話しがあります。エコキュートはヒートポンプ(エアコンと同じ原理)を使い、大気から熱を集めてお湯を沸かします。電熱線(ヒーター)で電気を熱に変えた場合は1の電気で1の熱にしかなりませんが、ヒートポンプは1の電気で3倍以上の熱を取り出すことができます。エコキュートが出る前は、ヒーター式の電気温水器が主流で、今も売られています。効率という面ではエコキュートが3倍以上勝っているわけですが、その分価格も高くなっています。また、ヒーター式の電気温水器は仕組みが単純な分、エコキュートよりも長持ちすると言われています。
 電気温水器の実売価格は20〜25万円ですので、エコキュートとの価格差は10〜15万円程度です。仮に、エコキュートの電気代が、月々1,000円だとすると、ヒーター式電気温水器では3,000円かかることになり、年間24,000円の差になります。これが10年だと24万円になりますので、10年で見た場合は、少々高くてもエコキュートを導入した方がお得になります。単身世帯などで、給湯負荷が少ない場合はヒーター式電気温水器の選択もありですが、元々光熱費の少ない家庭にはオール電化は向きませんので、ガスが使えない特殊用途以外では、その存在価値はなくなりつつあります。

・エコキュートのタンクの容量
 
エコキュートは夜間にお湯を沸かして貯めておきますので、貯湯タンクがセットになっています。現在販売されているのは300L〜550Lで、各家庭の消費湯量によって選択する必要があります。このタンク容量で、実際に使えるお湯の量は、高温なタンクのお湯(85℃前後)と水(7〜25℃)を混ぜて程よい温度(43度程℃)にして供給しますので、程よい温度で考えた場合、タンク容量の2倍位のお湯を使うことが出来ます。家庭での消費湯量は使い方によって随分変わってきますが、概ね1〜2人家族=300L、3〜4人家族=370L、4〜5人家族=460L、5〜7人家族=550Lが目安になります。ただし、湯量が不足して昼間の沸き増しが頻発するようだと、低ランニングコストのメリットがなくなってしまいますので、 設置スペースの問題がなければ、少し大き目を選択した方が良いと思います。

家族数 タンク容量 300Lとの価格差(実売)
1〜2人 300L  
3〜4人 370L 2〜3万円アップ
4〜5人 460L 5〜6万円アップ
5〜7人 550L 9〜10万円アップ


 実際我が家は7人家族で430Lのものを導入しました。もっと大容量のタンクにしたかったのですが、設置スペースが無く、薄型で一番大きいものにしました。これで冬場はギリギリ。子供が大きくなったら沸き増しは必至でしょう。しかし、夜間の沸き上げだけで足らなくなるのは厳冬期の一時期だけ です。使用できる湯量が決まっているということは、節約しないとお湯がなくなるので、無駄なお湯も使わなくなり、自然と省エネに貢献します。

・エコキュートの機能
 
エコキュートは機能の違いによって3つのタイプがあります。まず、自動でお湯はり、保温(追い炊き)のできる「フルオートタイプ」、自動でお湯はりはできるが、保温(追い炊き)のできない「セミオートタイプ」、そして、自動でお湯張り、保温(追い炊き)ができない「給湯専用タイプ」です。その他、浴室暖房乾燥や床暖房機能を備えた多機能タイプもありますが、30万円以上のコストアップに加え、貧弱なタンク容量では実用的とはいえません。また、外気温が−10℃以下になる地域のための寒冷地仕様があり、通常の機種より2〜3万円高くなってしまいます。

  保温(追い炊き) 自動お湯張り

フルオートとの差

フルオートタイプ  
セミオートタイプ ×

2〜3万円アップ

給湯専用タイプ × ×

3〜5万円アップ


 リフォーム等で、バスタブの加工ができず、仕方のない場合の他、セミオートや給湯専用タイプを選択する理由はないと思います。少しでも安くということであれば仕方ありませんが、ボタンひとつでお湯張りができ、必要に応じて追い炊きできた方が、無駄なお湯も使わず、返って経済的かもしれません。
 我が家でもフルオートタイプを導入しています。フルオートタイプですが、無駄な保温を防ぐため、保温機能は停止してあり、必要に応じて追い炊きをしています。

・エコキュートのメーカー比較
 エコキュートは、ヒートポンプの技術を利用しています。ヒートポンプはエアコンと同じ技術なので、総合家電メーカーの他、熱機器のメーカーもエコキュートを出しています。性能の優劣については、どのメーカーも大方同じで、キャッチコピーからもわかるように、付加機能で他社と差別化を図ろうとしています。

エコキュートのメーカー別メインキャッチコピー比較
パナソニック 家族みんなにうれしい。環境に配慮したパワフル給湯システム
三菱 家計のつぎはおそうじもラクしちゃお
日立 高い水道圧のまま瞬間湯沸かしする「ナイアガラ出湯」
東芝 東芝ヒートポンプ給湯機は使用冷媒が異なる2種類をラインナップ
三洋 空気の力でつくるお湯が暮らしを変える
ダイキン 2ヶ所の同時給湯も快適。パワフルシャワーシリーズ新登場
コロナ 特になし


 エコキュートのメーカー別メインキャッチコピーを見てみると、ガス給湯器と比較して、取り上げられがちなエコキュートの欠点、「衛生面」や「水圧面」などを払拭させるようなものが多く、「低ランニングコスト」や「高効率」といった以前のキャッチコピーはメインではなくなってきました。このことから、どのメーカーを選んでも大きく外れることはないといえます。当然細かいところでは各メーカーで違いがありますので、カタログなどでチェックする必要はあります。
 ちなみに我が家では三菱のエコキュートを使っていますが、メーカー選びのポイントはタンクのサイズでした。狭い犬走りに置ける最も大容量のタンクが三菱のものだったので、三菱にしました。選択の余地がなかったので仕方ありませんが、強いて三菱( 我が家の導入モデル)の不満を挙げるとすると、まず、沸き上げ設定が簡単になりすぎていて、シビアな省エネができないこと、次に頻繁に使う機能の「高温差し湯」が、1ボタンではなく、2ボタンを同時に押さなければならないこと。などで、基本性能として「失敗したー!」ということはありません。  


 〓IHクッキングヒーター選びのポイント〓

・鉄、ステンレス対応とオールメタル対応
 
通常のIHクッキングヒーターは、鉄と一部のステンレス製の鍋しか使うことができません。しかし、パナソニックと日立からはアルミや銅の鍋も加熱できるオールメタル対応の機種が発売されています。 最近コロナもオールメタル対応機種を出したようです。これ対し、東芝や三菱などはオールメタル対応は発売していません。このことから、IHクッキングヒーターの開発については、パナソニック、日立が一歩リードしているように見えます。
 アルミや銅の鍋も使えるオールメタルは一見良さそうですが、鉄、ステンレス対応に比べ、実売価格で5万円程高額です。この価格差を使えないフライパンを買い換える費用と天秤にかけて選択することになるのですが、それ以外にも違いがあります。オールメタルに対応するためには、大変な苦労があったという話を聞きますが、実用レベルでは問題ないとしても、効率という面では、若干劣ってしまいます。オールメタル対応でアルミや銅の鍋を使った時と、通常のIHで鉄の鍋を使った時の効率を比較すると、オールメタル対応では、10〜20%効率が落ちてしまいます。効率が落ちるということは、消費電力が増えるということで、価格差と鍋代だけではなく、電気料金も考慮しなければなりません。どうしてもアルミや銅の鍋を使いたいというのなら話しは別ですが、あえて高額なオールメタル対応にせず、鉄、ステンレス対応の普通のIHクッキングヒーターにして鍋を買い換える方が賢明かもしれません。

・使用する鍋やフライパンに注意
 IHクッキングヒーターはその特性上鍋やフライパンを選びます。素材、形状、大きさと、鍋やフライパンに要求する仕様は結構シビアです。鍋やフライパンは、使っているうちに熱によって底が反ってしまったり、変形してしまったりしてしまい、IH対応と書いてあっても、だめになってしまうことがあります。
 一応我が家でも、IH対応の鍋とフライパンを使っているのですが、最近、ものによって温まり方が違うことが気になり始めました。試しに鍋とフライパンでお湯を沸かす時間を測定したところ、驚くべき結果となりました。
 IHクッキングヒーターはパナソニックの鉄、ステンレス対応で、左3.0Kw、右2.5kw、中央1.5kwのラジエントヒーターという極一般的なもので、鍋とフライパンは、いずれも2年前に入手したもの。IH対応とうたわれているものですが、もらったものや安売りで購入したB級品です。
 実験方法は、それぞれの鍋やフライパンに水1L(19℃)を入れ、IHでフル加熱(3kw)し、水が沸騰するまでの時間を計りました。結果は以下の通りで、同じように見える鍋、フライパンでも、沸騰するまでの時間がまったく違いました。これはおかしいと思い、太陽光発電のモニターで消費電力を見たところ、鍋AとフライパンAはIHの設定通り3Kw程度消費していましたが、鍋BとフライパンBは、なんと半分しか消費していませんでした。確かにIHの設定ではフル加熱になっているのですが、実際の消費は半分で、これはどうしたことかとIHのマニュアルを見てみると「状況によって自動で出力を半分程度にすることがあります」と書かれており、フル加熱しているつもりでも、そうでない場合があったのです。

IHで比較、湯沸し効率の違い

水1Lが沸騰するまでの時間と消費電力量
  鍋A 鍋B フライパンA フライパンB
時間 2分10秒 9分40秒 2分50秒 11分30秒
設定火力 3Kw 3Kw 3Kw 3Kw
推定消費電力 3Kw 1.5Kw 3Kw 3Kw
推定消費電力量 0.10Kwh 0.24Kwh 0.14Kwh 0.28Kwh


 使えない鍋は、「鍋確認」とアラートが出てくれるのですが、半端に使える鍋は、何も警告が出ず、出力を自動調整されてしまって、知らず知らずに効率の悪いことをしてしまっていたのです。ということで、鍋やフライパンは安物は買わず、ちゃんとしたものを購入することをお薦めします。

・IHクッキングヒーターの機能や操作性
 
細かい調理メニューの設定や、操作性については、実際に使う人でないと話ができないと思いますが、素人目からすると、どのメーカーを比較しても同じように思えます。(主婦の目は厳しいと思いますが、料理は他人事なので・・・)
3口IHクッキングヒーター ただ、機能として のポイントは、先ほどの鉄・ステンレス対応かオールメタル対応かの違いの他、中央がラジエントヒーターのものにするか、3口全てIHにするかの選択は重要だと思います。ラジエントヒーターは、旧来の電熱線式の過熱方法を用いたヒーターですので、鍋を選ぶことはありません。その代わり、IHのような瞬発力や高出力を得ることが出来ません。その存在意義は、IHでは使えない鍋用であったり、あぶりもの用であったりするのですが、あぶりものは 頻繁にはしませんし、IH用の鍋やフライパンを揃えてしまったら、まったく使う機会がなくなってしまいます。さらにラジエントヒーターは、電熱線式でプレートが高温になり、鍋底を暖めますので、汚れが焦げ付き、鍋底とプレートが真っ黒になってしまいます。拭くだけで綺麗になるIHのプレートとは違い、焦げ付きはタワシでゴシゴシ擦らないと落ちず、掃除が面倒です。そんなこともあって、ラジエントヒーターは我が家では無用の長物化しています。2年前には3口IHがなかったので仕方ありませんが、できるなら3口IHの方がお薦めです。
  次に、これはIH全体の話しになってしまいますが、電気機器の規定で内線規定というものがあり、IHの合計消費電力は5.8kwまでと定められています。最近のモデルでは、左右3.0kw、中央1.5kwというのが一般的ですが、合計すると7.5kwとなってしまいます。5.8kwを超える場合は、自動で出力が落とされてしまいますので注意が必要で 、ガス会社からの突っ込みどころとなりますが、3口全てでフル加熱といった場面もあまりないと思いますので、実用上障害になることはありません。それより、オール電化の家庭だと、契約アンペアが60Aというところが多いと思いますので、フル加熱をした場合、ブレーカーが落ちてしまう危険があります。 契約アンペアを上げることもできますが、折角の低ランニングコストが無駄になってしまいますので、できれば運用で解決したいものです。

・IHクッキングヒーターのメーカー比較
 IHクッキングヒーターのメーカーによる違いは、オールメタル対応機種を出しているかどうかの違いくらいで、その他の基本性能はどこのメーカーも同じです。キャッチコピーについては、CO2排出量からみた効率がガスコンロに劣ることもあり、環境性や省エネ性には各メーカーとも触れておらず、「料理のしやすさ」についてのコピーが多くなっています。これもガスコンロとの比較でよくいわれている「IHは料理がまずい、作りづらい」などのイメージを払拭しようとしているものと思われます。

IHクッキングヒーターのメーカー別メインキャッチコピー比較
メーカー オールメタル機種 メインキャッチコピー
パナソニック 料理がぐ〜んと楽しくなるIH
三菱   お料理とことんIH
日立 日立の大火力IHは匠の火加減、料理の達人
東芝   選んだ温度でクッキング
コロナ オールメタル対応で新登場


 IHクッキングヒーター選びでは、まず、鉄、ステンレス対応かオールメタル対応かを選択し、次にラジエントヒーターは必要かどうかを選択。最後にメーカー毎に細かい機能や操作性をを比較して決めれば問題はないでしょう。IHクッキングヒーターは、各メーカーのショールームなどで実際に料理の体験ができたりしますので、そういったところを活用してメーカーを比較すれば間違いはないと思います。
 ちなみに我が家でのメーカー選択のポイントは、上面操作パネルのスイッチが「プチッ」と押すタイプではなく、完全にタッチ式のものであることと、レンジフードと連動するものということで、条件に合致したのはパナソニックでした。

【オール電化の実際-実践編-】 2009年5月

オール電化の実際 -基本編-
電気ガス比較  水道光熱費月報  エコ投資回収状況



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