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CO2排出量

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太陽光発電


  前レポートでは、オール電化でCO2排出量の削減ができていないことが判明しました。旧宅のガス併用時には年間CO2排出量が2,148Kgだったのに対し、新宅のオール電化では2,280Kgで、ほとんど変わりがありません。では、一般家庭でのCO2排出量はどれくらいなのでしょうか?そして我が家はCO2削減に貢献しているのかどうか疑問が沸いてきました。そこで、家の新築も含め、CO2の排出についてレポートします。

〓一般家庭のCO2排出量〓

まずは日本におけるCO2排出量の推移ですが、京都議定書の基準年である1990年から増加の一途を辿り、-6%どころか2005年には11%も増えてしまっています。

CO2排出量推移

CO2の排出量を部門別に見てみると、比率の高い産業部門、運輸部門では減少傾向にあるものの、業務その他部門、家庭部門の増加が気になります。家庭部門でのCO2排出量は全体の約13.4%を占めており、2005年は1990年比で26.8%も増加しています。

CO2排出量(部門別)

その背景には、冷暖房設備や新しい家電製品の普及、大型化に伴う電力消費の増加があり、いくら製品の省エネ化を行ってもCO2の増加分を吸収することができません。

 一般家庭が1年間に排出するCO2は1世帯当り5,500Kgといわれ、その内「自動車から、ゴミから、水道から」を除いたものがいわゆる光熱費に該当する部分で、全体の63.4%、3,487kgになります。

家庭からのCO2排出量

〓我が家のCO2排出量〓

家庭からのCO2排出量を考えたとき、「自動車から、ゴミから、水道から」も含めて考えなければならないのですが、前レポートからの流れで今回は光熱費該当部分のみで考えます。
 前述のように一般家庭からの光熱費該当部分のCO2排出量は、年間3,487Kgでした。対して我が家のCO2排出量は、新宅のオール電化で2,280Kgでした。比率にすると一般家庭より40%程少なく、消費の段階でもまずまずCO2削減に貢献しているのではないでしょうか。さらに太陽光発電を導入していますので、その分を差引いてみます。

我が家の太陽光発電の年間発電量は5,973Kwhになりますので、太陽光発電製造時のCO2排出量を耐用年数で割った数値を差引いたCO2排出量原単位0.3145kg-CO2/Kwhで計算すると、5,973×0.3145=1,878Kg となります。
 これを加味すると2,280−1,878=402Kg となります。

CO2排出量比較

一般家庭 旧宅 新宅
二酸化炭素排出量(kg-CO2) 二酸化炭素排出量(kg-CO2) 二酸化炭素排出量(kg-CO2) 太陽光発電発電分(kg-CO2) 実質二酸化炭素排出量(kg-CO2)
3,487 2,148 2,280 1,878 402

我が家の光熱費該当部分のCO2排出量は年間402Kgで、一般家庭比でわずか12%、前宅比で19%に抑えることができています。CO2の削減量は1,746Kgで、削減率は82%に及びます。その分燃費の悪い車を乗り回していたのでは元も子もないのですが、なかなか優秀な成績だと思います。  

ワットチェッカー      ワットチェッカー

●コンセントに差し込んで簡単&便利にボタン1つですぐ測定できます。
●電圧(V)、電流(A)、電力(W)、皮相電力(VA)、周波数(Hz)、力率(PF)、積算電力量(KWH)、積算時間(H)。
●液晶画面に数値で表示されひとめで測定できます。

〓住宅のライフサイクルCO2〓

住宅を新築してCO2を82%も削減して、「我が家は環境に貢献してます」なんて大手を振って歩けると思ったのですが、ちょっと待ったです。何か大事なものを忘れています。CO2を82%削減するために家を建てました。家を建てるのってものすごくCO2を排出するのではないでしょうか・・・。
 素人では住宅を構成する部材の生産、輸送、加工、その他諸々から排出されるCO2を拾い集めて計算するのは不可能です。何か参考になるデータはないか探していたところ、積水ハウスのホームページに「住宅1棟当たりの30年間のライフサイクルCO2」というデータがありました。これは、家を建ててから解体するまでの30年間にどれだけのCO2を排出するかを分析したもの です。

住宅1棟当りの30年間のライフサイクルCO2

これによると、住宅の人生30年の総CO2排出量の中で、約70%が居住時に排出され、残り30%が原材料や工場、輸送、施工、修繕・更新などによって排出されるそうです。家の新築時に排出されるCO2の量は、概ね60,000Kgで、産業技術研究所の「木造住宅のインベントリ分析」でも45,000〜50,000Kgとしています。鉄骨より木造の方がCO2の排出量が少ないとう文献もありましたので、鉄骨をやっている積水ハウスの方が多少多くCO2を排出しているのでしょう。

ということで、我が家では新築時に50,000kgのCO2を排出してしまったと仮定します。旧宅(2,148Kg)に比べての削減量は年間1,746Kgですので、50,000÷1,746=28.6年で回収することができる計算になります。
 もし、新宅の寿命が30年と仮定すると、30年生活することによって 住宅新築の建築時CO2排出量も含めてトータルでCO2を削減できることになります。

住宅の30年ライフサイクルCO2比較

ちなみにこの章の冒頭でも書きましたが、積水ハウスのデータによると、住宅の30年間のライフサイクルの中で、居住時に排出されるCO2が全体の70%で、30%は建築時とのことでしたが、我が家に置き換えてみると、建築時に50,000Kg、居住30年間で12,060Kgですので、建設時の排出量比率は 約80%、居住時は約20%となり、建設時対居住時の比率はまったく違ってきます。CO2排出量を考えると、建設時のCO2排出量がよほど下がらない限り、もう建替えはできません。しかし、積水ハウスの30年住宅ライフサイクルCO2が合計で239,800kgなのに対し、我が家は62,063Kgと、積水ハウスの1/4のCO2しか排出しません。CO2削減が目的で新築したわけではありませんが、CO2削減にはかなり貢献していると思います。

※毎月の電気料金、水道料金は水道光熱費月報で公表しています。

【CO2排出量】 2007年12月



 

 

 



 

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