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電気料金の値上げ

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太陽光発電

 
 


 2008年4月から電気料金が過去最大の上げ幅で値上がりします。昨今の原油高を反映しての値上げですが、この値上げでどれくらいの影響がでるのでしょうか?一般世帯では、150円程の値上げになるとの発表ですが、オール電化の家庭は?太陽光発電を導入している家庭は?と疑問が生まれてきたので、我が家の場合を例に取り、電気料金の比較を行ってみたいと思います。

〓燃料費調整制度〓

東京電力では、2006年に電気料金の改定(値下げ)を行って以来、電気料金そのものの改定は行っていません。今、「電気料金の値上げ」と騒がれているのは、燃料費調整制度に基づく電気料金の調整です。
 この燃料費調整制度とは、燃料費(原油、LNG、石炭の輸入価格)の変動をすばやく料金に反映させるため、2000年から導入された制度で、燃料費の変動に応じて料金が自動的にに調整される仕組みになっています。

まずは、過去に燃料費調整額(従量制低圧供給)がどのように推移してきたかを見てみます。

燃料費調整額の推移

  燃料費調整額(円) 原油価格(KL/円)
2004年1月-3月 0.15 20,743
2004年4月-6月 0.00 22,346
2004年7月-9月 0.00 25,083
2004年10月-12月 0.20 27,687
2005年1月-3月 0.19 25,052
2005年4月-6月 0.27 32,686
2005年7月-9月 0.20

37,067

2005年10月-12月 0.50 42,696
2006年1月-3月 0.94 41,178
2006年4月-6月 1.28 45,334
2006年7月-9月 0.00 49,305
2006年10月-12月 0.20 47,810
2007年1月-3月 0.40 45,309
2007年4月-6月 0.36 45,243
2007年7月-9月 0.26 53,669
2007年10月-12月 0.51 55,510
2008年1月-3月 0.81  
2008年4月-6月 1.35  

燃料費調整額と原油の価格推移比較

燃料費調整額は、原油価格の他、LNG価格、石炭価格、為替レートなどに影響を受けるのですが、LNGの価格と石炭の価格は、良い資料をみつけることが出来なかったので、石油の価格のみをグラフにしました。グラフを見ると、燃料費調整額は大方原油価格と比例して上がってきています。2006年の7-9月期に一旦ゼロになっているの は、電気料金のそのものの改定があったからです。

次に季節別の燃料費調整額の推移を見てみます。

季節別燃料費調整額の推移

  2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 前年比
1月-3月 0.15 0.19 0.94 0.40 0.81 0.41
4月-6月 0.00 0.27 1.28 0.36 1.35 0.99
7月-9月 0.00 0.20 0.00 0.26 1.25 0.99
10月-12月 0.20 0.50 0.20 0.51 1.50 0.99
 

単位:円

季節別燃料費調整額比較

季節別の燃料費調整額の推移を見ると、7月-9月期に低くなる傾向があるようですが、燃料調整額の計算は約半年前に行われるので、夏だから低いということではなさそうです。
 2008年7月-9月以降は、今後の燃料価格によって決まってきますので、何とも言えませんが、2007年のような急落は期待しないほうが良いと思います。あえて予想をするなら、前年比較の方がより現実的だと思うので、2008年4月-6月の前年増加分0.99円を、前年の燃料費調整額に上乗せした額を計算してみました。

〓電気料金への影響〓

燃料費調整額は電気料金の単価に単純に上乗せ(マイナスの場合もあり)されるものなので、従量電灯契約の段別単価や時間帯別料金契約の深夜単価などに関らず、その単価に上乗せされます。
 ここで心配になるのが、オール電化で、夜間の安い電気を使っている家庭への影響です。オール電化の最大のメリットは、安い夜間電力を使って光熱費を抑えるというものです。しかし、一律燃料費調整額が上乗せされるということは、夜間の値上げ率が高くなるということで、オール電化には不利になります。例えば、東京電力のオール電化契約の夜間電気料金単価は8.16円(2008年1月-3月期燃料費調整額込み)ですが、今回の燃料費調整額アップ分0.54円が上乗せされると8.7円になり、6.6%もの値上げになります。従量電灯2段料金では、2.5%程なので、オール電化に不利であることがわかります。これは今に始まったことではなく、燃料費調整制度の仕組み上、プラスになればオール電化不利、マイナスになればオール電化有利というのは昔から変りません。しかし、今回は過去最大の燃料費調整額アップですので、今後の推移が気になります。  

ワットチェッカー      ワットチェッカー

●コンセントに差し込んで簡単&便利にボタン1つですぐ測定できます。
●電圧(V)、電流(A)、電力(W)、皮相電力(VA)、周波数(Hz)、力率(PF)、積算電力量(KWH)、積算時間(H)。
●液晶画面に数値で表示されひとめで測定できます。

〓値上げシミュレーション〓

燃料費調整額の値上げシミュレーションは、使用電力量に上乗せ分を掛けて足せばよいだけなので、非常に簡単です。一昨年まで居住していた旧宅(ガス併用)と、新宅(オール電化のみ)、それに新宅で太陽光発電を加えた場合の3パターンでシミュレーションしてみます。

電気料金の値上げによる影響比較

  旧宅【ガス併用】 新宅【オール電化のみ】 【オール電化+太陽光発電】
消費電力(kwh) 燃料費調整額  増加分(円) 消費電力(kwh) 燃料費調整額  増加分(円) 差引消費電力(kwh) 燃料費調整額  増加分(円)
1月 425 174 994 408 531 218
2月 310 127 747 306 223 91
3月 337 138 700 287 94 39
4月 317 314 586 580 55 54
5月 337 334 564 558 -72 -71
6月 259 256 397 393 -177 -175
7月 296 293 420 416 44 44
8月 288 285 427 423 -192 -190
9月 314 311 409 405 -25 -25
10月 241 239 420 416 11 11
11月 289 286 447 443 58 57
12月 353 349 615 609 203 201
合計 3,766 3,107 6,726 5,243 753 254
平均 314 259 561 437 63 21

シミュレーションの結果、一般世帯に近い旧宅【ガス併用】で月平均259円の増加となりました。東京電力の150円程度の値上げと随分違うではないかと思われるでしょうが、東京電力の言っている150円は、「2008年1月-3月期に比べて4月-6月期は150円の増加」といっているのであって、前年比ではありません。既に2008年1月-3月期は、前年に比べて0.41円高く、さらに4月-6月期はプラス0.54円上げて、前年比では0.99円も高くなってしまうのです。なので、1-3月期に比べれば150円増加、でも前年に比べると259円増加ということになります。
 次に新宅【オール電化のみ】ですが、一般家庭に比べて2倍近い437円の増加となります。ガスの値上げ分がここには含まれていませんので、光熱費として考えた場合は必ずしも不利とはならないでしょうが、それにしても結構な値上げになってしまいます。
 最後に太陽光発電を加味した場合ですが、売電単価には燃料費調整額も含まれますので、燃料費調整額が上がっても売電単価が上がるので買電-売電の差引電力量にしか影響が出ません。そのため、月によってはマイナス(値下げ?)になることもあり、年間を通しての月平均はわずか21円の増加になります。

〓どこまで上がる?燃料費調整額〓

このまま燃料費が高騰を続け、燃料費調整額はどんどん上がっていってしまうのでしょうか?既に原油価格は50,000円/KLを突破し、燃料費調整額の基準となる燃料価格の27,400円を大幅に超えています。しかしご安心ください。燃料費調整額の範囲には限度が設けられており、平均燃料価格が41,100円を超えた場合、41,100円を上限価格とするそうです。では、平均燃料価格が41,100円になったら燃料費調整額はいくらになるのか?逆算してみると、1.92円になります。2008年4月-3月期の燃料費調整額が1.35円ですので、あと0.57円で打ち止めになります。
 で、その後も燃料費が上がり続けてらどうなるのか?その場合は電気料金の改定でしょうね。電気料金そのものが改定され、燃料費調整額はリセットされるのです。結局値上げに上限はありません。オール電化の場合、燃料 費調整額が高止まりすると不利になるので、この際ですから電気料金そのものを改定してもらった方が良いかもしれません。

※2008年9月の電気料金改定
 ※2009年4月の電気料金の値下げ

※毎月の電気料金、水道料金は水道光熱費月報で公表しています。

【電気料金の値上げ】 2008年1月



太陽光発電

 

 

 



 

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