住宅の構造 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
様々な情報を集めていくうちに、軸組工法か2×4工法かの選択はナンセンスであることに気づいた。冒頭で書いたように、私が望むのは耐震性、耐久性、快適性である。ならば、双方の長所を組み合わせれば良いだけであって、総合的にどちらの工法が優れているかを考え、どちらかを選択する必要 はない。
まず、耐震性についてであるが、点で支える軸組みより、面で支える2×4の方が強そうなことは、素人の私でもわかる。ならば壁は筋交いよりも面材で支える構造にしたい。折角家を建てるのだから、地震に強ければ強いほど良い。そうなると免震工法も案に浮上する。しかし、コストとのトレードオフになる。どこまで強くするかの妥協点で悩んだ。結局、世間一般と照らし合わせ、あきらめのポイントを設定した。例えば、お金をかけて免震にしたとする。家屋の80%以上が倒壊する巨大地震が起こったとしよう。幸運にも家に居る時に地震が起これば命は助かる。でも私は都内に働きに出ているし、子供達も学校に行っている。もし、家族が家にいないとき、そのような地震が発生した場合、家族の命の保証はない。そのような中で家だけ無傷というのも切ない。なので、免震までは必要ないと考えた。そして至った妥協点は品確法の耐震等級3(数百年に一度発生する地震の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊しない強さ)をクリアーする程度とした。 次に耐久性であるが、重視したのは湿気である。壁内の湿気を制すことができれば、耐久性を向上させることができる。軸組みで面材を使わなければ壁内の通気は良くなる。しかし強度の面から面材の使用を決めたので、工夫する必要がある。通常の2×4では、構造用合板を使用するが、これが意外と透湿抵抗が高い。なので、極力透湿抵抗が低く、耐力壁としての強度を持った素材を選択する必要がある。 面材の透湿抵抗
最後に快適性であるが、重視したのが断熱性である。以前お話ししたように、「水道光熱費ゼロ」を目指しているので、高い断熱性と機密性が要求される。最近外断熱というのが流行っているようだが、コスト面でどうしても割高になってしまうので、充填工法で考えることにした。耐震性の確保のため、筋交いではなく、面材を使用することにしたので、施工精度が向上し、充填工法でも十分効果を出せると思ったのだ。 【住宅の構造】
|
一人親方労災保険組合のご案内ページ ろうさいなくそうひとりおやかた