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太陽光発電


カッター 早速部材を手配した。O氏経由ではO氏に利益が落ちず、余計な手間をかけてしまうので、W氏経由で発注した。まず、床と天井の分を合わせて、スタイロエース50mmを85枚取り寄せた。床は根太レスなので、大引の間にスタイロエースをはめ込む。土台と大引の太さが違うため、はめ込むサイズのバリエーションが結構多い。各サイズの数量を拾い、切断作業を行う。切断はホームセンターで買ってきた発泡素材切断用のカッターを使う。1枚試しに切ってみたが、これがなかなかどうして難儀である。とにかく硬い。どうにかこうにか1枚切り終わったが、切断面が曲がっている。垂直に切れていない。ちょっと青くなった。相当力を込めたので、既に指の皮が浮き、豆ができる手前である。何か良い方法はないかと、大工に相談したが、電動鋸では焼きついてしまうから、手でやるしかないといわれた。再びホームセンターに行き、道具を探す。すると、熱線で発泡スチロールを切る道具があった。しかし、小さいものを細工するためのものなので、3×6板を切ることはできない。仕方がないので、地道に切ることにした。

早朝、日の出と同時に現場に行き、スタイロエースを切る。出勤までに切れるのはせいぜい2〜3枚。会社から早く帰ってきて現場に行く。日の入りまでに切れるのも2〜3枚。このペースではいつになっても終わらない。ちょうど夏休み時期だったので、会社を2〜3日休み、ホームセンターで照明を買ってきて深夜まで切断作業を行った。ようやく床の分を切り終わるころには、豆の中に豆ができており、指はぼろぼろだった。

再び大工が現場に入るようになり、工事が進む。早速1階の床を貼りたいところであるが、防水ができていないので、断熱材を入れることができない。コロニアルは比較的早い時期に葺いたのだが、ルーフバルコニー部分が未完成なので、雨が降ると建物の中はずぶぬれになってしまう。床を貼るには、大工にルーフバルコニー部を先行して作ってもらい、防水工事をしなければならない。

人間は時間が空くと余計なことを考えてしまうものである。切り口が凸凹の断熱材で果たして効果があるのだろうか?切り直すわけにもいかず、諦めるしかないかと思っていた。しかし、床を貼るまでには時間がある。そこで思いついたのが、もう1枚薄いスタイロエースを貼ることである。50mm用の断熱材受け金具を既に取り寄せてしまっていたが、たかだか数千円のもの。損失としては最小限である。それにその金具はZ型をしており、大引の上に引っ掛けて断熱材の下を支える構造である。施工は簡単であるが、断熱材の下と大引の上が金属で結ばれ、熱橋になってしまう。他に受け材になるようなものはないのか?早速ホームセンターへ行って探してみた。するとちょうど良いものがあった。L字型の金具で、家具やかばんの角を保護するためのものである。これを四隅に取り付ければ立派な受け材になる。結局スタイロエース50mmに25mmを重ねて合計75mmにすることにした。

受け材

25mmのスタイロエースは50mmに比べ、格段に切り易い。慣れも手伝って切断面の精度は驚くほど向上し、凸凹もなく垂直に切断することができた。25mmの切断はさして日数を要さず、金具の取り付けに入る。金具取り付け位置に金具を簡単に固定できる道具をスタイロエース片で作り、それを使ってビス止めしていく。しゃがみながらの作業なので、結構しんどいが、3日程で終わった。

9月に入り、大工は間柱の処理を行っていた。私は手が空いていたので、防蟻処理を行うことにした。ホームセンターで、防蟻剤と刷毛と小さいバケツを購入した。O氏には散布の方が簡単だからと、散布する方法を薦められたが、時間もあることだし、刷毛塗りをすることにした。何せ実家は塗装屋。「刷毛を持たせたら右に出るものは・・・」と、気合だけが空回りする。土台、大引、柱、間柱、筋交いと、結構塗る場所は多い。夢中で作業を行い、4日程できっちり2度塗りを終えた。私は平気だったのだが、防蟻剤の臭いがかみさんはダメだった。作業を終えて家に帰ると、「早く着替えて」と言われ、風呂場へ直行させられた。新居に防蟻剤の臭いが残ってしまうのが心配だったが、1週間ほどでまったく臭いを感じなくなった。

ルーフバルコニーの防水工事が終わったのは、9月下旬になってからである。ユニットバス搬入予定日の3日前のことだった。前日には床を貼らなければならないので、断熱材を入れられるのは実質1日しかない。徹夜作業になる。その日は会社を早目に上がり、断熱材をはめる作業を行った。大引の間に断熱材が気持ちよく収まって行く。特に25mmのものはまったく隙間がなく、惚れ惚れする出来だ。断熱材を収めた後、四辺を防湿気密テープで止め、さらにその上に防湿気密シートを隈なく敷き詰める。そしてシート間も防湿気密テープで止める。そもそもスタイロエースは透湿抵抗が高いので、シートを敷く必要はないのだが、念には念を入れて施工した。

床の断熱

テープ止めの作業は恐ろしく体力を消耗した。断熱材を収めた後、足の置き場がない。断熱材の上に乗るわけにはいかないので、半間ピッチの大引の上に乗るしかない。大きく足を広げた状態から前屈してテープを貼るか、1本の大引の上に前後に足を置き、バランスをとりながらしゃがんでテープを貼るしかない。足の指にはたこができ、腰、太股、足首、腕と、全身が痛い。それにテープで指の皮膚が剥ぎ取られ、ヒリヒリと痛い。深夜意識が朦朧とする中、必死で作業を続けた。大工には、全部貼ってくれと言われていたのだが、明け方までの作業で、洗面所と玄関ホールの一部を貼り残してしまった。限界であった。疲れた体にむちを打ち、その日も会社に行った。そして夕方、再び現場に向かう。断熱材を貼っていないところに合板を釘で打ち付けてあったらどうしようと不安であった。しかし、未完成の部分には、釘は打たれていなかったので、ホッとした。

いよいよ明日はユニットバス搬入である。床断熱の続きをしようと思ったのだが、2〜3日前から大工が外回りにダイライトを貼っていた。ユニットが納まる一角も壁ができている。大工に聞いてみた。「ユニットが入ったら壁の断熱材はどうなる?」大工が言う「入れられない。っていうか普通は入れない。」あっちゃー。今日も徹夜か!?幸いユニットが納まる一角の外壁面用に、スタイロエースの木端を集めて間柱のサイズにしたものを用意してあった。まず、75mmのグラスウールを壁に収め、その上から50mmのスタイロエースを入れる。手間はそれほどかからず、日付が変わる前には終わった。

ユニット搬入当日、会社を休みにしていた。のんびり作業を見守る予定だった。が、例によって日の出からの現場入りとなった。前日徹夜をしなくて済んだので、また考える時間ができてしまったのだ。寝床で明日ユニットが入ることを想像した。ユニットも断熱ラインの内側にするため、ユニットが納まる一角の基礎パッキンに発砲ウレタンを詰めていた。これで冷気は遮断できる。壁もがんばって断熱材を入れた。しかし、よく考えたら、基礎のコンクリートはむき出しである。断熱の切れ目が出来てしまうのだ。明日、ユニットを入れる前に何とかしたい。ということで、日の出とともに現場に向かい、スタイロエースを切り始めた。必死でスタイロフォームを切っていると、最初にユニット屋が来た。ユニット屋に「大工さん」と声をかけられたが、自分の身分を説明する余裕もなく作業を続けた。次に電気屋が来た。その日、電気屋と現場で打ち合わせをする約束をしていたので、相手にしないわけにもいかない。作業をしながら打ち合わせをした。ユニット屋は和室で組み立てを始めていた。次に大工も来て外回りの続きを始めた。続いて先行配線を行うため、太陽光発電屋が来た。太陽光発電屋も私と話しをしたいらしいが、電気屋にかかりっきりなので、順番待ちである。電気屋が気を利かせてくれ、打ち合わせの続きは後日にしてくれた。ユニットはW氏経由で発注したので、W氏も来てくれた。現場の中は、大賑わいである。ユニット屋が、「監督、現場支給の換気扇はどこですか?」と私に話しかける。相変わらず身分を説明する余裕はない。何とかユニットを入れる前に基礎の内側を断熱材で覆うことができ、ユニットも無事設置された。
10月初旬、残りの床断熱も貼り終わり、私の作業も一段落した。

【床断熱】



 

 

 



 

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