上棟 |
|||||||||||||||||||||||||||||
|
上棟当日、天気は晴れ、心配だった風も穏やかで、上棟にはまったく問題がなかった。大工と応援の職人合わせて4〜5人で作業が始まった。ワシワシ作業を進める職人たちに圧倒され、手伝う隙はなかった。しばらく様子を眺めていたが、夏の盛りで暑かったので、一旦家に引き上げた。午後再び現場に行ったときには、既に家の骨格が出来上がり、大工がボルトを締める作業を行っていた。あっという間の上棟であった。
上棟から2日程で金物の処理が終わった。2日目の夕方、現場に行くとまだ大工が作業をしていたので、柱を土台に留めるプレートのビス留めを手伝った。インパクトドライバーでビスを留めていくのだが、強く押し付けないと空回りしてしまう。瞬間的ではあるが、かなり力が必要である。30枚ほどの取り付けであったが、素手で行っていたので、手に豆ができてしまった。3日目には屋根垂木が出来上がっていた。大工は骨組みの上をホイホイ移動し、作業を行っている。私も上に登ってみたくなった。サンダル履きであったが、足場をよじ登った。怖くて2階部分までしか登れなかった。足場にいるときはつかまるものがあるので良いのだが、梁の上は近くにつかまるものがないので、怖くて移動できない。元々高いところは得意ではないのが、それにしても情けないと思った。根性のなさを道具のせいに転換し、翌日ホームセンターで「たびぐつ」を買った。さすがに安全帯までは買わなかったが・・・。
次の日、早速たびぐつを持って現場に向かう。夕焼けの中、大工は建物の一番高いところで野地板を貼っていた。たびぐつに履き替え、足場を登る。昨日よりは軽快に登れた。でもやっぱり梁の上は怖い。恐怖心と戦いながら、大工の足元までたどり着く。野地板を運ぶのを少し手伝った。といっても梁の上を移動するのではなく、3階に置いてある板を上に持ち上げるだけの作業である。野地板が貼り終わった後、その上に登ってみた。3.5寸勾配のところに登ってみたのだが、これも慣れないと怖い。恐る恐る腰を上げ、直立した。普段あまり目にすることができない目線で街を一望することができ、とても気持ちが良かった。 それから数日、軒周りの処理と2階の床を貼り終えたところで工事が一時中断となる。大工が他の現場に行ってしまったのだ。大工とは日当での契約ではなく、一棟まるごとの契約なので、基本的に家がちゃんとできればいい。天候不順で予定より遅れ気味であったが、これからどれ位時間がかかるのかわからなかったので、その時点ではあんまり焦っていなかった。 「上棟」
|
激安な組合費で労災保険に加入。分割可能、手続き簡単、建設業一人親方労災保険は申込みの翌日加入。